古代アレクサンドリア図書館と視聴覚室の収蔵資料目録

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東京グローバル散歩 身近なところから世界を感じる東京歩き 山川出版社

time 2016/09/24

東京グローバル散歩 身近なところから世界を感じる東京歩き 山川出版社

東京の街を歩いていると、ひょんなところに銅色の案内板が立っていて、「ここは歴史上いわくのある場所なんですよ」といった説明を読んでへェ~と感心したりするのだが、そういった知識を纏めた街の歴史ガイド本といえば教科書でお馴染みの山川出版社「全国歴史散歩シリーズ」の独壇場であった(あくまでも個人的な見解)。

ついでに脱線すれば「山、川って時代劇に出てくる合言葉みたいな社名だよな」と昔から思っていましたが‥‥。

その山川出版社が「日本の海外交流」にまつわる東京の歴史ガイドの新刊を出していたので読んでみた。
A4版という大きめのサイズは、コンパクトな「歴史散歩シリーズ」に比べて歩き見しにくいのではと思ったが、教科書の副読本的な狙いでこのサイズで出したのかも知れない。

古代の渡来人の足跡から始まり、東京オリンピックの遺産までの史跡や文化財(イベント含む)を時代ごとにピックアップして紹介。
見学可能な企業や教育機関の施設内にある文化財や銅像、記念碑といったものは案外知らなかったモノも多く、近くに行く機会があれば見てみようと思うこと請け合い。

史跡の数の差なのか編集方針なのかわかりませんが、幕末以降のページが圧倒的に多い。
教科書の出版社とはいえメディアの流行も取り入れたのか、木村屋パンや飲食店など、歴史に関わってきた食についても結構紹介している。
高カロリーなメニューが多いのだが、そのぶん歩いて消費すればいいか!?
洋食系はなんとなく知っていた店が多かったが、周恩来が常連で孫文も来ていたという神保町の漢陽楼という中華食堂がまだ残っているとは。

『西洋建築にふれる』という章では「なんとなく西洋建築っぽくてカッコいいんだけど詳しくないからわからん」といった東京の物件のいわれと美術史を齧ることができる。

鉄道やバス各社が出しているのお得なキップを使えば、リーズナブルに一日歴史散歩と食を楽しめそうですな。

巻末に地図付きなので位置関係も把握しやすいが、欲を言えば今後のガイド本はスマホの地図で簡単に確認できる位置情報を付けて欲しい。購入者には出版社のサイトからダウンロード可能な方式で。

もっと言えば、自治体の史跡案内もそうして欲しい。マイナーな史跡を探していて、道に迷いながらようやく辿りついたら看板がボロボロに風化して読めなくなっていると「悲しいとき~。古い看板がボロボロになって読めなくなっている時~」と心の中で叫んでしまう。

今のAR技術を使えば当時の光景と重ね合わせたり、歴史上の人物が話しかけてくるような史跡案内も可能であろう。あとは予算の問題か。看板の維持費と比較してコストパフォーマンスをどう考えるかであろう。地元の高校や大学の学生がアプリ開発するのもいい。

かつて岡本太郎が「グラスの底に顔があってもいいじゃないか!」と言ったように、ポケモンGOでモンスターを集めるように史跡巡りをしてもいいじゃないか‥‥と思う今日この頃であります。

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